(原文)
おうし座の物語 朗読:鳥海浩輔
冬の夜空を見上げた時、目に留まるのはあの有名なオリオン座ですね。冬の澄んだ夜空に燦然と輝く三つ星がすぐに見つけられるでしょう。そしておうし座はそんなオリオン座のすぐそばで輝いているのです。オリオン座の直右上の明るく輝く一等星、これがおうし座の右目、アルデバランという星です。その星の左上を見てください。ずうっと追って行くと、また明るい星が見えてきます。この二つの星を繋げると二本の角が伸びる、おうし座の姿が見えてきます。次に、牡牛の背中の辺りを見て行きましょう。五六個の星が一個所に固まっているのが分かりますか。これがプレアデス星団です。M45と言う番号が付けられていて、日本では「昴」と言う名で親しまれています。
そして、これらの星星もおうし座を形作る星に数えられ、星団の中に星座線が繋がっているのです。さって、もう一度アルデバランの近くをよく見てみてください。ここには、ヒアデス星団があります。これはアルデバランの周りに見える星団です。でも、アルデバラン自体はこの星団の星ではなく、偶々同じ方向に見えている星なのです。星座についで分かったところで、今度はおうし座に纏わる神話を語っていきましょう。
その昔、レバノン山脈の西、シリア地方の地中海沿岸がフェニキアと呼ばれいたころのお話です。地中海に面したテロスの町はアゲノルと言う王が治めっている町でした。そしてアゲノルにはエウロペと言うとても美しい娘がいました。ある日のこと、エウロペは御供の娘たちと共に浜辺に出掛けました。そこにエウロペは潮風に吹かれながら、砂浜で踊ったりして、楽しんでいました。するとその時、どこからともなく、一頭の牡牛が現れたのです。エウロペも最初は驚きましたが、よく見てみると、牡牛は雪のように白く、角が透き通るように清らかで、その上、とても優しい瞳をしていたのです。
御供の娘たちも牡牛がとても大人しいので直に気に入り、牡牛はすっかりその場に溶け込みました。そしてエウロペは花飾りを作って頭に載せてあげると、牡牛はとても嬉しそうな顔をして、彼女の手にキスをしました。そうして戯れているうちに、すっかり気を許してエウロペは牡牛の背中にってみました。すると牡牛はますます嬉しそうに波打ち際まで走っていきます。御供の娘たちも一緒にはしゃいでいました。でもこれは牡牛の作戦だったのです。
暫く遊んでいると牡牛はエウロペをせたまま、いきなり海の中に入り、沖のほうに泳ぎ出しました。驚いたエウロペは牡牛から降りようとしますが、その時には既に岸から遠く離れていました。エウロペは浜辺に戻るよう牡牛に懇願します。けれど牡牛はかまわず沖に向かってどんどんスピードを上げて行きます。こうなるとエウロペは必死に牡牛の角にしがみ付いているしかありません。それから暫く進むと牡牛が突然喋り出しました。驚かせてすまないっと。実はこの牡牛、大神ゼウスが化けた姿だったのです。さらにゼウスはエウロペに語りかけます。たまたまオリュンポス山頂からエウロペたちを見ていたら、愛の女神キュービットがいたずらをして俺に黄金の矢を放ったのだっと。
キュビットの矢で射られると、人でも神でも忽ち最初に見た異性を好きになってしまうのです。そしてゼウスは矢を射られた瞬間に見ていた異性がエウロペだったのです。ゼウスはいても立ってもいられなくなり、牡牛に化けてエウロペたちがいる浜辺にやってきたというものです。そしてゼウスは、怖がることはない、一緒にクレタ島へ行こう、そこて仲良く暮らそうではないかっとエウロペを口説きます。するとその時、周囲の海豚たちが行列を作って集まり、二人の周りを飛び跳ねました。それはまるで、ゼウスとエウロペを祝福しているようでした。クレタ島に着いたエウロペはゼウスと結婚し、二人の間にはミノスとラダマンテュスという子供もできて、幸せに暮らしたそうです。そしてゼウスが化けていた牡牛は天に上げられ、おうし座になったのです。
ちなみに、現在のヨーロッパと言う名前はエウロペの名から付いてたと言われています。おうし座の伝説にも小説あって、牡牛らしい勇ましい伝説もありますが、それはまた別の機会にでも。
(译文:赤月)
金牛座物语 朗读:鸟海浩辅
抬头仰望冬季的夜空,映入眼帘的就是有名的猎户座。在冬季清澈的夜空中马上就能发现闪烁着耀眼光芒的猎户座的三颗星星吧。而金牛座就在猎户座的旁边闪烁着它的光芒。在猎户座的正右上方有一颗明亮的一等星,这就是金牛座的右眼,叫毕宿五。从毕宿五开始一直向左上方延伸,就又能看到一颗明亮的星星,将这两颗星连在一起就会呈现出一只伸着长长犄角的公牛,就能看出金年座的形状了。
下面我们来看一看金牛背部的附近。有没有看到五六颗星星聚集在一处?这就是普雷阿忒斯星团,编号为M45,在日本亲切地称它为“昴”。而这些星星也被算作金牛座,星团中星座线连在了一起。接下来请仔细观看毕宿五的附近,在这里有一个毕星团,这是在毕宿五周围能看到的星团,但是毕宿五本身并不属于这个星团,它是一颗偶尔能在同一方向上看到的星星。了解了星座的情况之后,这次我们来讲讲有关金牛座的神话故事吧。
很久以前,在黎巴嫩山脉西侧,位于叙利亚地区地中海沿岸,曾存在过一个叫腓尼基的国家,故事就发生在那个时代。面向地中海有一个叫提洛斯的城镇,这个城镇曾由一位叫阿根诺鲁的王治理过。阿根诺鲁有一个非常美丽的女儿叫欧罗巴。一天,欧罗巴与待从的姑娘们一同去了海边。在那里欧罗巴一边吹着海风,一边在沙滩上跳舞,非常地快乐。
于是在这个时候,不知从哪里来了一头公牛。起初欧罗巴有些惊恐,但是仔细看看,这只公牛毛色洁白如雪,犄角清澈通透,而且瞳孔里闪过温柔的目光。由于公牛非常的温顺,待从的姑娘们也马上喜欢上了它,公牛完全融合在这个集体里了。于是欧罗巴作了一个花环放在了牛头上,这只牛显得很高兴,就亲吻了一下她的手。她们就这样嬉戏着,放松警惕的欧罗巴骑在公牛的背上,于是公牛很快乐似地渐渐地向岸边走去。待从的姑娘们也一起欢闹着,但是这却是公牛的圈套。
一阵玩耍后,公牛就这样驮着欧罗巴突然进入了海里,向海的深处游去。惊恐的欧罗巴想从公牛背上下来,但那时已经离岸边很远了。欧罗巴恳求公牛把她带回到岸上,但是公牛根本不理会她,向着海的对面不断地加速前进。这样欧罗巴只能拼命地抓住公牛的犄角。前进一段路程后,公牛突然开口说话了:“让你受惊了,对不起”。其实这头公牛是大神宙斯变的。宙斯继续对欧罗巴说:“我偶尔在奥林匹斯山顶上看到你们,爱神丘比特乱搞恶作剧,向我射出了黄金箭。
”丘比特的箭不管是射中的是人还是神,都会立刻爱上第一眼看到的异性,而宙斯被箭射中后的一瞬间,看到的异性就是欧罗巴。宙斯变得坐立不安,就变成公牛来到欧罗巴她们所在的海滨。于是宙斯劝欧罗巴说:“不用恐惧,一起去克里特岛吧,然后相亲相爱的生活怎么样”。这时周围的海豚们聚集在一起排成队列,在两个人的周围跳跃,简直就像为宙斯和欧罗巴祝福一样。据说宙斯到达克里特岛与欧罗巴结了婚,并且还生下米诺斯和拉达曼提斯两个孩子,过着幸福的生活。后来宙斯变化的公牛升上了天空成为了金牛座。
顺便一提,大家都说现在的“欧洲”这个名字就是从欧罗巴而来。金牛座的传说也有很多种,有的是描写了一段像公牛一样勇敢的故事,那会在以后的机会中讲到。